コロンビアのコーヒー生産者の商標保護を目的としたこれまでの活動が評価され、FNCコロンビアコーヒー生産者連合会の知的財産(IP)対策チームがWTR Industry Awardsの Latin America Team of the Year(ラテン・アメリカ・チーム・オブ・イヤー)に選ばれました。
* この賞はロンドンを拠点とするWorld Trademark Review(ワールド・トレードマーク・レビュー)誌によって授賞されました。
世界各国のコーヒー生産者の商標ポートフォリオの保護
コロンビアには約56万世帯ものコーヒー生産者がおり、大半が小規模農家です。コロンビアコーヒー製品の商標ではJuanValdez® Café やBuendía®をはじめ、コロンビアコーヒーや各産地(Cauca, Nariño,Huila, Santander他)の地理的表示法を含んだものがあり、産地特有の品質を保障し、生産者を保護するという重要な意味があります。
FNCのIPチームは、これらの商標を管理・保護するため、マーケティング部門、Cenicafé(FNCコーヒー研究センター)、そして法務チームの全てに携わります。 また、輸出される製品に関してはそれぞれの国における商標登録方法の調整など、作業は断続的で膨大な量になります。
コロンビアコーヒーは現在60カ国以上に輸出されており、その認知度も年々上がってきています。しかし知名度が上がるにつれて不正競争や、低品質やブレンド品をコロンビアコーヒーとして販売するなどといった問題が頻繁に起きるようになったことも事実です。
最近、欧州共同体商標意匠庁(略称:OHIM)がCOLOMBUENO』という名称を不適格で、コロンビアコーヒーの品格を乱用するものであるとし、その使用についてレストランや喫茶店において禁止する、というものがありました。
FNCコロンビアコーヒー生産者連合会のIP保護策として、世界に販売されている2,131種類のコーヒー製品には必ず『Café de Colombia』のロゴがつけられています。
そして原産地呼称制度に基づき、コロンビアコーヒーの呼称を使用できるのは現在145社のみに限定されています。
生産者の旗艦ブランド『フアン・バルデス® カフェ』については商標のロイヤルティ使用のみで約530億ペソが国立コーヒー基に献金されています。
製品が新しい地に紹介されれば商標もまたその国の市場に適応させる必要があります。「商標はコロンビアのコーヒー生産者に属します。コロンビアコーヒーの価値を守るため、そして私たち生産者のポリシー、哲学を世界の人々にも理解していただくために、重要なことです。」とFNC広報マーケティング部長のサンペール氏が述べました。
Hasta luego✋