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 コロンビアのコーヒー農業組合は、全ての生産者にコーヒー豆の買取を保障する、という役割に加え、生産に必要な資本ために低金利の融資を行うなど、組合員である生産者のために重要な社会投資を行っています。

 コロンビアで初めてのコーヒー農業組合は1959年にFNCコロンビアコーヒー生産者連合会（以下FNC）の支援によって誕生しました。それから今に至るまでの55年間、組合は82,000人の生産者とともに成長し、国内595の市町村に点在する生産者コミュニティの地域発展の原動力となっています。

 コロンビアコーヒー生産を支える存在、コーヒー農業組合の活動

現在コロンビアには34のコーヒー農業組合があります。組合は生産地の近くに拠点を置き、生産者から豆をできるだけ良い価格で買うという買取保障を設けています。

2014年、組合は積極的に国内の市場に参加し、4,300万袋（袋/60kg）のコーヒーを買い上げました。そして昨年のコロンビアコーヒーの収穫高、約54億ペソの37％に相当する20億ペソを生産地域に還元しました。

手の届きやすい農業組合の融資制度

 もうひとつ、生産者たちの強い支持を得ているサービスが融資制度です。組合は低金利で必要な資金を生産者に貸し出し、生産者はその資本を元に組合の店舗にて農業に必要な製品を比較的低価格で揃えることができます。

取締役会、監査役会、会計管理会、代表委員会、そして各部門別委員会を通じたFNCの無条件の努力により50年以上にわたって積み立てられた組合の財務力は2014年の終わりには3,950億ペソを記録しています。

昨年は教育や連帯プログラム、組合への還元利益、拠出金の見直しとして、155億ペソが社会投資されました。中でも組合とFNC、そして法で定められた教育を実現するための機関、ICETEXによって合意された奨学制度によって1、2、3クラス（*コロンビアの貧困層にあたる）の組合員の子供たち1,500人が大学に進学できたことは特筆に価します。教育は優れた人格を作り、ひいては地域を変えていくことが出来ます。

コーヒー農業組合は買い取り保証制度など、コーヒー生産者の販売活動と一心同体の存在であり、また生産地域や生産者家族の発展ために積極的に活動しています。