『カップ・オブ・エクセレンス(Cupof Excellence) 2015』は先週13日にトリマ県イバゲにての最終選考が行われ、アルフォンソ・ロペス・プマレホ会館の授賞式セレモニーで幕を閉じました。
今回最優秀賞に輝いたのはトリマ県プラダナス市のアストリッド・メディナ氏のブエナビスタ農園のコーヒーでした。90.2ポイントを獲得し最終選に残った7県59の候補者の中から堂々の1位に輝きました。2位はウィラ県アセバドのジルベルト・モスケラ氏が89.625ポイント、3位は同じくトリマ県プラナダスのラウル・デュラン氏が88.85ポイントでおさめました。
「この素晴らしい結果を与えてくれた神様に感謝しています。コーヒーは素晴らしい作物なので、努力をすれば、必ず見返りがあります!」とメディナ氏。マイルドで甘いのが彼女のコーヒーの特徴だそうです。「今回最優秀賞に選んでいただけたことは、ガイタニアやプラナダスの生産者たちの励みにもなると思います。この地域の女性はみんな大柄で、美しいんですよ!コーヒー生産者でいるのは大変なこと。でも同時に夢のある仕事だと言えます。私たちのコーヒーが選ばれたのは、日々の努力が評価されたのだと考えています。」
メディナ氏は勝利の背景にFNCコーヒー生産者連合会による地域密着型の技術支援があったとコメントし、今回の勝利を息子たち、夫と、亡き父親に捧げたいと語っていました。
なお、今大会3位のラウル・デュラン氏はメディナ氏の義理の父親です。
授賞式セレモニーはFNC代表のルイス・ムニョス氏の指揮のもと行われ、コロンビアコーヒーの生産者の代表であるイメージキャラクターのフアン・バルデスも登場しました。審査員・オブザーバー30名やその他参加者たちはトリマ楽曲団による演奏や伝統文化・芸能振興会によるコロンビアフォルクローレの演技を楽しみました。
今大会では予選に参加した343ロットのうち第一選考で85ポイント以上を獲得した121ロットが第二選考へと進出。第二選考には7県より59ロットが通過し、国際審査員に審査される最終選へと進みました。
そして、SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)が定める基準で85ポイント以上を獲得した31ロットのコーヒーが4月23日に海外に向けて行われるインターネット上のオークションに出品する切符を得ました。このオークションの実況中継はwww.cupofexcellence.org.にて見ることができます。
インターネット上のオークションに出品される31ロットを産地別は以下の通りです。
Huila ウィラ県: 19
Tolimaトリマ県:7
Norte de Santanderノルテ・デ・サンタンデール県:4
Antioquiaアンティオキア県:1
オークションで誰がメディナ氏のコーヒーを落札するのでしょうか。楽しみですね!