1. ASIC第25回国際会議について、ご意見をお聞かせ下さい。
ASICは、コーヒーに関するすべての分野の国際的な知識向上を目的に、2年に1回開催されています。
コーヒーは「石油に次ぐ取引規模の一次資源」といわれ、全世界の人々が携わっているので、会場はとても国際色豊かです。私たちは、缶コーヒーの安全性についての研究と、コーヒーかすの利用方法についての発表を行いました。会議では国ごとにユニークな発表があり、視野が広がりとても参考になりました。
2. 一番ご興味を持たれたテーマをお聞かせ下さい。
“地球温暖化とコーヒーについて”です。近年、温暖化によってコーヒーの病害虫が活発化し、中南米のコーヒーは大きな影響を受けました。またコーヒーは昼と夜の気温の差が大きいほうが良質な豆になるといわれていますが、品質の良いコーヒー豆が栽培できる地域は年々減っているのです。
そこで気候変動に合わせたコーヒーの品種開発が活発に行われており、各国の努力が感じられました。
3. 会議での日本、及び、アジア各国の存在はどのように感じましたか。
会議は世界の47か国から研究者・技術者580人が集まり、私たちの発表も皆さんから関心を持たれ、非常に有意義でした。日本は巨大なレギュラーコーヒーの消費市場で、昨年度はコーヒー輸入量が過去最大になりました。その割には、日本を含めアジアからの参加はとても少ないです。日本には、多種多様化した、成熟したコーヒー市場があることを国際舞台でもっとアピールすることが重要だと思い、毎回参加しております。
(インタビューにお答えいただいた岩井様)
4. 会議でのFNCの役割について、ご意見をお聞かせ下さい。
FNCからも多くの発表がありました。中米では数年前から「さび病」の蔓延によって大きなダメージを受けていますが、コロンビアでは国立コーヒー研究センター(Cenicafé)などが先手を打って病気に強い品種を開発していたようです。コロンビアは中南米のコーヒー生産を技術面でリードしている国の一つという印象を持ちました(時間があればフアン・バルデスカフェを訪問したかったです)。
岩井様、お忙しい中ありがとうございました!
次回コロンビアを訪問する際はぜひ、Juan Valdez Cafeにお立ち寄りくださいね♪
それでは、Hasta luego✋