コーヒー派?それともお茶派?
ホットドリンクのツートップである「コーヒー」と「お茶」。
実際に世界ではどちらが多く消費されているのでしょうか。
ユーロモニターが世界の地域ごとに行った調査によると、アメリカ合衆国ではコーヒー派がお茶派を7:3で上回っています。ちなみにアメリカ合衆国はコロンビアコーヒーの輸出先No.1でもあります。
コーヒー生産諸国ではコーヒー派が圧倒的に多く、エクアドル、ブラジル、コスタリカ、メキシコ、ペルーなどの国では8-9割を占めています。
カナダやアルゼンチンではコーヒー派とお茶派がほぼ半分づつを占め、チリ、ボリビアでは逆転してお茶派が約7割になります。
ヨーロッパ方面ですが、紅茶の文化が大切にされている英国を除いてコーヒーの消費がお茶の消費を上回る傾向にあります。2013年の調べでは一人当たりの消費量は48.8米ドル。市場全体では23,992(百万)米ドルで、5年後には2.1%の伸びが期待されています。
北欧諸国では約8-9割、また南欧諸国、ベルギー、ルーマニア、オーストリアでも7-9割で圧倒的にコーヒー派が多いのですが、オランダ、フランス、スイス、ドイツ、チェコ、ポーランドでは5-7割とやはりコーヒー派が上回るものの、その割合は少し下がります。
アジアではお茶の消費がコーヒーを上回る傾向です。
98.9%がお茶派である中国を筆頭に、イラン、インド、ロシア、サウジアラビア、日本でもお茶派が7-8割を占めています。
アジアでコーヒーを最もよく飲んでいるのはコロンビアコーヒーの輸出先第二位でもある
日本です。
アジア全体での一人当たりの平均消費は年間で約3.1米ドル。市場では12,508(百万)米ドルですが、5年後には3.1%伸びると予想されています。
また、旧英国植民地の国々ではお茶派がコーヒー派を上回る傾向にあるようです。
このデータは世界の飲料消費の傾向を学ぶ上でも興味深いですが、マイルドコーヒーでは世界一と呼ばれるコロンビアコーヒーが、今後どのように市場に参入していけるかどうかを知る上でも大切なものです。