HOLA❗
今回のインタビューは、先日訪問させて頂いた 株式会社 堀口珈琲 (http://www.kohikobo.co.jp/)の若林 恭史さんです。
コーヒー業界のプロとして活躍される若林さんの、スペシャルティコーヒーに対する想いをお伺いしました☕
1)堀口珈琲ではどのようなマーケットセグメントを対象にされていますか?
こだわって商品を選択するコーヒー愛好家から、単に美味しいものを気軽に求めているライト層まで、幅広い層のお客様がいらっしゃいます。
2)御社にとって、スペシャルティコーヒーやグルメコーヒーとは何でしょう?
非常に難しい問いかけです。
現在スペシャルティコーヒーという言葉は一般の消費者にも少しずつ浸透していますが、その内容もしくは対象としているコーヒーは使用者により千差万別です。
そういった状況下で、堀口珈琲にとって“スペシャルティコーヒー”とは何か?と自答していくと「必然的に結果として付随する言葉である」と感じます。
堀口珈琲は“スペシャルティコーヒーと称して流通している商品”“○○さんのカップスコアが○○点”といった観点で生豆を調達することはありません。
また“その年たまたま品質が良い商品”を探しまわることも行いません。
信頼できる生産者(産地によっては生産者組織や輸出業者、輸入業者 ※以下生産者サイドと表記)との継続的かつ良好な関係を基に生豆を調達することを基本としています。
堀口珈琲が考える生産者サイドとの理想的な関係は、双方が一丸となって品質を作り上げていく関係です。
すなわち、“堀口珈琲は継続して生豆を調達しその品質に対しフィードバックを行う”“生産者サイドは自らの生産理念を体現つつもフィードバックを基に品質改善に取り組む”という関係です。
そのため、我々の生豆調達では次のようなステップを踏む事が一般的です。
1.産地(例えばナリーニョという産地)を理解する為に可能な限り生豆サンプルを調達した上で、その中から優れた品質の商品を可能な限り多くの種類使用する
2.1で使用した中から求める品質を体現する可能性のある商品をピックアップし継続して使用する
3.継続使用の中でその生産者や組織の考え方が堀口珈琲と共有できるか確認する
4.実際に産地にも訪れ生産者の取り組みや農地の状況を確認する
5.パートナーとして互いに品質を作り上げる関係の構築に努める
もちろん、取り扱う全ての商品においてこの理想的関係を実現しているわけではありませんが、多くの生産地において信頼できるパートナーシップを構築できています。
そして、これらの取り組みを経て堀口珈琲に届いた生豆は、全てスペシャルティコーヒーといってよい品質が担保されています。
続く・・・