生産者たちが受け取る金額は総額5兆ペソ以上に
生産量の回復と国際市場におけるコーヒーの価格が上がったことが相まって、生産者の収入は増加しています。本年度の豆の収穫高は5.5兆ペソを超え、590の生産地の市町村の経済活性化を促す結果となりました。
コロンビアコーヒーの生産者は地方各地に点在していますが、主要生産地の近く514箇所に設置されたコーヒー豆の買取センターで、常に相場価格で売ることができるような仕組みになっています。この仕組みは他の農産業に先駆けて取り入れられた制度で、生産者は取引の煩雑さや、コストを節約することができ、また収穫の対価をあらかじめ予想しながら安心して豆を売ることができます。
今回もコーヒーの市場価格が上昇したことで、生産者はそのままその恩恵を受けることができました。
フアン・バルデスショップが300店を突破
フアン・バルデスショップがいよいよ300店を突破しました!
国内207店、海外93店です。コロンビアの生産者によって作られたコロンビアコーヒー製品は現在16カ国のスーパーマーケットなど、2,776箇所で販売されています。 フアン・バルデスブランドの成長は、スペシャルティコーヒーのような付加価値製品の需要を伸ばしました。
また、この5年間でFNCはブランド商標使用料として360億ペソの収益を受けています。この収益は生産者の地域社会貢献や研究費として投資されています。
フアン・バルデス商標の拡大はスペシャルティコーヒーの販売を活気づけるものです。現在196の生産者世帯が持続可能性を考慮した生産方法に従っており、30%以上の製品は高価格商品として販売されています。
FNCによって進められているコーヒーの付加価値戦略から得られた利益よりコーヒー生産者に還元された金額は2014年度分が約200億ペソ、2009年から5年間分の総額は1140億ペソにのぼります。
25億ペソが地域に投資される
FNCはコーヒー生産者の福利厚生は現在でも最優先事項であり続けています。
FNCと部門別委員会は生産者の生活向上ための予算を3.2倍に増やし、25億ペソ以上を地域に投資することを決定しました。うち、13億ペソは地域のインフラと住居の工事にあてられます。
近年5年間の間に国内のコーヒー生産は回復し、制度の実施と受け入れもうまく機能したことが、今年に入ってよく現れてきています。9月に行われた選挙の投票率は67.3%で、これは世界的にみても比較的高い数字でした。