先日開催された『第二回ナショナル・クオリティーコンテスト−多様性の土地、コロンビア−』の一部として行われたオークションの結果、キンディオ県ブエナビスタのカフェ・サンアルベルト農園(代表エドワルド・ビジョタ氏)のコーヒーに31USD/lb(約450g)の高値がつけられました。
オークションは小ロット部門で5USD/lb、大ロット部門で2USD/lbの価格から始まりました。
サンアルベルト農園のコーヒーを競り落としたのは上海のMing社のバイヤーChen Zhenhua氏。Chen氏は今回の買い付けについて「コロンビアコーヒーの中でも特にエキゾチックな品種です。とても興味深い味ですね。コロンビアコーヒーは以前にも仕入れたことがありますが、オークションに参加するのは初めてです。」と語っています。
サンアルベルト農園の代表者であるビジョタ氏は喜びを隠しきれず、最終値が決まるとChen氏を抱擁し感謝の意を表しました。
サンアルベルト農園は40年以上続く由緒ある家族経営の農園で、ビジョタ氏は二代目になります。
ビジョタ氏は農園でコーヒーの栽培に直接関わり、三代目にあたる息子たちが品質管理とイノベーションといった面から農園を企業として成長させてきました。サンアルベルト農園のコーヒーはこれまでも海外で高い評価を受けており様々な賞を受けています。
Chen Zhenhua氏とカフェ・サンアルベルト農園のエドワルド・ビジョタ氏
二番目の高値はカウカ産のコーヒー
オークションで二番目の高値がつけられたのはカウカ県のファイデル・サムエル・キンテロ氏のコーヒーで16.5USD/lb、続いてクンディナマルカ県とカサナレ県のコーヒーで14.5 USD/lbでした。
FNCコーヒー生産者連合会が中心となって開催されている『ナショナル・クオリティーコンテスト』では国内外のバイヤーたちが生産者の努力に対し賞を授与する形となりますが、これはそのまま生産者家族のもとへ利益となって還元されるため、生産者にとって高品質のコーヒーを生産する励みとなります。
本コンテストならびにオークションは6ヶ月前に第一回目が開催されました。豊富な産地の種類と品質の良いコーヒーを求める消費者を抱えるバイヤーたちのニーズと相まって、このところコロンビアコーヒーの多様性はさらに幅広くなってきています。このコンテストによってコロンビアにおけるコーヒー産業界はますます洗練されてきており、それに伴って生産者の収入の向上を助け、ひいてはコーヒー生産におけるバリューチェーンの改善に貢献しています。
次回も引き続きオークションのご報告です。
お楽しみに!
Hasta Luego!