トリマはコロンビア第3位のコーヒー生産地で、国内の生産量の12.8%を占めます。
アグロエコロジー*を実現するのに最高の条件が揃ったこの土地は
甘さと柔らかさが際立つコーヒーを作り出します。
トリマはコロンビアの中心部に位置しており、県都はイバゲ(Ibagué)です。 トリマのコーヒーの品質や味の特徴は、年間降雨量の分布、1年に2回の開花を可能にする暖かい気候、栄養をたっぷり含んで作物に素晴らしい影響を与える砂質の土壌などによってもたらされます。
具体的には、雪で覆われた山の氷河の水でできた湖沼(潟)と以下の3つの気候帯が特徴です。
・中〜東部コルディエラ山脈の上部:半湿潤気候(年間降雨量2000mm以上)
・西〜南西:わずかに湿潤な気候(1500〜2000mm程度)
・マグダレナ川渓谷:湿度のある気候(1000〜1,500mm程度)
コーヒーを始め様々な農業活動に適しているということで、人口は火山性地質のエリアに集中しています。
トリマの道路網は非常に優れており、コロンビアのすべての主要都市と繋がっています。例えばマグダレナ渓谷の農業地域には、首都ボゴダ、カリとメデジン(国内第2・第3の主要都市)、そしてトリマ北部とカルダス県、リサラルダ県、クンディナマルカ県など隣接する県を結ぶルートホンダへのアクセスに便利な道路があります。
●原産地呼称制度
2017年1月30日より、トリマは原産地呼称制度により産地ブランドが守られています。登録されていない商品や業者が、トリマ産コーヒーと銘打って販売することは許可されていないため、消費者は安心して、確実にトリマ産のコーヒーを求めることが出来ます。
*アグロエコロジー:農業を生態系の一部とみなし、よりエコで自然と調和し、生態学的アプローチに則った農業を実践すること。
主な収穫時期:3月〜6月(南部)、9月〜12月(北部)
標高:海抜1,200 – 1,800 m
平均気温:摂氏22度
年間降水量:2,000 – 3,200 ミリ/年
コーヒー生産者:61,115人
コーヒー作地面積:70,775ヘクタール
– アロマ:はっきりしている
– 香り:甘くフルーティで、際立っている
– ボディ:やや重め
– 酸味:やや酸味が強い
– 全体的な印象:甘い、柑橘系のフルーティな香り
トリマのコーヒー生産者をご紹介します。
2015 Colombia North
Astrid Medina Pereira
ブエナビスタ農園(Farm Buenavista – Tolima)
市町村:トリマ県プラナダス(Planadas, Tolima)
海抜:1,810-2,000 masl
農園サイズ:16ヘクタール
育てている品種:カスティージョ、コロンビア、カトゥーラ
精製システム:水洗式、天日干し
アストリッドさんにとって、クオリティとは?
「品質とは、カップ一杯ごとの背後にある沢山の手仕事のこと」
アストリッドさんは、素晴らしいコーヒーを作る鍵は、人間の努力だと信じています。
最高の工程を踏んで、特別なコーヒーを作るために、彼女にとっては「同じ言葉を話し、同じ目標を目指し達成すること」が重要なのだそうです。
アストリッドさんのコーヒーの特別なところは?
標高1800〜ほぼ2000メートルに達する彼女の農園から生まれるエキゾチックな味わいのコーヒーは、最高の豆を選ぶところから始まります。「私たちは、異なる標高から最高の苗を厳選しています。」
アストリッドさんは、こんな人!
彼女は「人生に対して何の恐れもなく、夢みることを忘れない。そして、2015年のカップ・オブ・エクセレンスに参加することを後押ししたほどの、コーヒーの品質」で、周囲の人に認められています。そしてその品質は、彼女をCOE優勝者へと導きました。
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http://tolimacafetero.com/