ベネズエラ国境に接するノルテ・デ・サンタンデール。
古くからコーヒー生産が行われていた地域です。
ノルテ・デ・サンタンデール県はコロンビア北部、アンデス地方の北東に位置し、ベネズエラ国境に接しています。
県都はコロンビアの主要都市の一つ、ククタです。
一つの県の中に山岳部・砂漠地帯・台地・丘陵など様々なエリアがあり、河や支流がそこかしこに流れています。
コーヒーの生産は、アンデス山系の一つ、東コルディエラ山脈の斜面で行われており、同県にある40の市町村のうち36がコーヒー生産地として登録されています。様々な気候帯があるおかげで、コーヒーの生産には大変適した環境です。
このエリアのコーヒー栽培の歴史は古く、1800年に始まりました。
その後1834年には、コーヒー栽培に非常な情熱を持ったボゴダ生まれのフランシスコ・ロメロ神父により、コーヒー産業発展のためにさらなる努力がなされました。ロメロ神父の教会員には、その罪の深刻さに応じて、コーヒーの木の種をまくという懺悔のための苦行が課されました。
ノルテ・デ・サンタンデールのコーヒー栽培は、半日陰(セミシェード)と日陰の下で栽培されるのが特徴で、初めにバナナの木の陰に苗を植え、次いで天然の木や林の木陰でコーヒーを成長させます。65%の作付け面積が半日陰(セミシェード)、14%が日陰栽培、そして21%が日光の下でコーヒー栽培をしています。
同県のコーヒー生産量は、コロンビア全体の2.63%を占めます。
主な収穫時期:9月〜12月
第二収穫期:4月〜6月
標高:海抜1,000 – 1,600 m
平均気温:摂氏21度
年間降水量:1,800 ミリ/年
コーヒー生産者:16,766人
コーヒー作地面積:18,682ヘクタール
– アロマ:はっきりしている
– 香り:ソフトで甘い香り
– ボディ:ミディアム
– 酸味:中
– 全体的な印象:チョコレートの香り
三菱商事株式会社からノルテ・デ・サンタンデールの小規模農家へ。
10年間にわたる生産開発と環境保全のための支援
三菱商事株式会社は2008年6月、コロンビア政府およびFNCとの合意によりノルテ・デ・サンタンデールの小規模農家を対象とした支援プログラムに署名し、10年間に渡ってこの地域の生産開発と環境保全のための支援を行うことを約束しました。
この国際支援のもと、三菱商事株式会社は2015年5月にはノルテ・デ・サンタンデール県よりプレミアムコーヒー550袋(70kg/袋)を購入し、日本向けに販売することを決定しました。
従来、日本向けでは他の産地の豆と混ぜたブレンド製品の輸入が主流でしたが、この機会にひとつの生産地に限定した製品の販売が実現した形になります。
三菱商事株式会社は今後もコロンビアの貧困問題の軽減のため、コロンビアへの支援を続ける方針を発表されました。
FNCは地域発展のため、国と国内外の企業を繋ぐパイプラインの強化に貢献していきます。
より詳細なノルテ・デ・サンタンデール県の情報が詰まったサイトです。(スペイン語)
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https://nortedesantander.federaciondecafeteros.org/