[南部]ナリーニョ（Nariño）

柔らかで繊細な味わいが世界的に賞賛されるナリーニョのコーヒー。
このユニークなコーヒーが植えられた山々の急斜面では、世界にも類を見ない特別なことが起きています。

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ナリーニョは太平洋と赤道に沿ったコロンビア南西部に位置し、その特別な地理的恩恵を授かっています。
この場所は北緯1度というほぼ赤道直下にあるため、コーヒーの生育に必要な日射量はお墨付きです。さらに、良い植物を生み出す栄養をたっぷりと備える火山性の肥沃な土壌であることも特長です。ナリーニョのコーヒーは険しい山の斜面で育ち、すべて手作業で収穫から乾燥までの処理がなされ、最高品質のコーヒーを生み出す土地として知られています。

通常は、ナリーニョのように標高が高いエリアではコーヒーの栽培は不可能とされており、これほどの高地でコーヒーが発芽するのはほとんど奇跡と言っても良いほどです。しかし、ナリーニョでは最大標高2,300mの高地においても、谷底から立ち上がる暖かく湿った空気のおかげでコーヒーを育てることができます。日中の日射が峡谷や深い谷の底に蓄積熱として溜まり、夜に上昇して山の高い部分の寒さを和らげるのです。

低い気温の中で育つため、コーヒーの木は自ら糖分を溜め込み、結果としてまろやかな酸味と甘さを含むコーヒーの実ができます。

●原産地呼称制度

ナリーニョは、原産地呼称制度により産地ブランドが守られています。登録されていない商品や業者が、ナリーニョ産コーヒーと銘打って販売することは許可されていないため、消費者は安心して、確実にナリーニョ産のコーヒーを求めることが出来ます。

●FOOD PAIRING TREE（合う食材）

ナリーニョのコーヒーと相性の良い食材については、フードペアリングのページをご覧下さい。

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ナリーニョ基本情報

主な収穫時期：4月と7月
第二収穫期：12月-1月
標高：海抜1,300 – 2,300 m
平均気温：摂氏19度
年間降水量：1756mm
コーヒー生産者：39,855人
コーヒー作地面積：55,257ヘクタール

カッププロファイル（味の特徴）

– アロマ：はっきりと明快
– ボディ：ミディアム
– 酸味：強い
– 全体の印象：甘い香りのすっきりした味わい

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ナリーニョのコーヒー生産者をご紹介します。

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2012年 カップ・オブ・エクセレンス受賞農園
マリア・エテルヴィーナさん

2012 COE Colombia South – Winning Farm
María Etelvina Díaz de López
ガリナセラ農園（Farm Gallinacera – El Bado）

市町村：ナリーニョ県 ブエサコ（Buesaco, Nariño）
海抜：2100m
農園サイズ：10ヘクタール
育てている品種：カトゥーラ
精製システム：水洗式、天日干し

マリアさんにとって、クオリティとは？
コーヒー生産者の丹精と努力を、そのコーヒーに注ぐことです。マリアさんとご家族が最も大切にされている事の一つは、手摘みで真っ赤に熟した実だけを収穫し、きちんとした方法で果実から種を取り出し、昔ながらの方法でコーヒーを天日干しにすることです。

マリアさんのコーヒーの特別なところは？
マリアさんのコーヒーには、ご主人から受け継いだ「家族の伝統」があることです。現在はマリアさんとその息子のニルソン・ロペスさんが、農園の管理やコーヒー生産を担っています。

マリアさんは、こんな人！
マリアさんは、いつでもより良いコーヒーを育てる根気強さと熱心さで知られています。これこそが、2012年のカップ・オブ・エクセレンスで優勝できた秘訣しょう。

マリアさんの”スーパーパワー”はどこからやってくる？
この土地への愛情とコーヒーを育てる喜び。これは、彼女の育てているコーヒーに表現されています。

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